俳柳写経・禅 佳皇流儀
主催 佳風
俳句朗詠(haiku)
梅雨の日の数えて今年法事かな ・・・・・・・・・・・・・・・・・・佳風(kahu)(hiroshima)
緑髪さみだれの音に躊躇いぬ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佳千秋(kasensyu)(hiroshima)
誕生日ケーキをむしゃる芒種かな ・・・・・・・・・・・・・・・・佳音(kaon)(hiroshima)
虎が雨石燈籠にさくさくたり ・・・・・・・・・・・・・・・・・mika(oita)
川柳朗詠(Senryū)
煩悩の三毒の槍治まらず ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佳風(kahu)(hiroshima)
正義感機械仕掛けのコマだよね ・・・・・・・・・・・・・・・・・・佳千秋(kasensyu)(hiroshima)
全滅だかえってみれば全滅だ ・・・・・・・・・・・佳音(kaon)(hiroshima)
きんけつだかえってみればぜんめつだ
洗濯も勤務日は晴れ休み雨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・mika(oita)
わたり俳句(三人一句)
アボガドの・・・ロイ
種と誘われ・・・佳千秋
夜の土 ・・・ケント
三人一句では、三人で順番に作成します。前の人の考えた上五に関連付けて、次の人が中七、そして、最後の人が締めの下五を考えて完成させます。どんなのが仕上がるか仕上げる過程が。ワクワクします。今回の三人一句(俳句)は佳千秋さんによる主催です。
混沌微笑(こんとんみしょう)
俳句朗詠
杏ジャム・・・・・mika
とっしんしながら・・・・佳音
斜陽かな ・・・・・佳千秋
混沌微笑(俳句)では、それぞれのパートを上五、中七、下五を三人で、季語の担当を決めて、それぞれ同時に考えます。お互いに影響を与え合わずに作成しますから、とんでもないイメージの作品が出来てしまいます。この出来上がったシュールな俳句から約三分ぐらいで、いつもははがきサイズの紙に筆ペンで俳画を作成しています。
絵から元の俳句がイメージできるかを検証してみるとまた楽しいのです。後で比べ合うと、人の感性の違いなど新たな発見を楽しむことが出来ます。発案創始提唱は令和元年から佳音さんによるものです。
今回は俳画家お二人の作品のご紹介です。
mikaさんによる混沌微笑の俳画は初披露です。大変な力作。斜陽の表現がなるほどとうなづけます。転がり落ちる杏の実。かなり笑いました。
佳音さんは杏のイメージを瓶詰のイラストで表現、坂を転げ落ちるように突進です。ジャムのビン可愛いですね。
水槽の中で赤虫パラダイスを満喫していたおたまじゃくし。ついに6月中に上陸を果たしました。姿を変えて生まれ変わる。なんと不思議。ひと時、嬉しい気持ちになりました。生き物の命を頂きながら、かろうじて命を繋いでいる。繋がっているのだな。時に煩悩に悩まされます。大きく、貪欲、瞋恚、愚癡の三毒があると言われますが、その意味を味わってみますと、なるほどな。などと感じ、気づかされ、ぼそっとひとこと呟くのでした。6月の句会、朗詠させて頂きました。(佳風)